ごあいさつ

中長期の視点で利益を生み出せる企業グループを目指してまいります

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当社グループは「お客様第一」「品質本位」の経営理念のもと、製造から販売まで完結できる総合力を活かし、中長期の視点で利益を生み出せる企業グループへの進化に取り組んでおります。
この度、変化の激しい事業環境に対応するため、経営トップが交代し新たな経営体制に移行いたしました。改革と改善を社員全員の知恵を結集して実行し、お客様から信頼していただける企業グループとなり、社会への貢献を果たす所存であります。
今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

当期(2020年3月期)の営業の概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績向上や雇用情勢の改善の動きなどの回復が見られましたが、米中貿易摩擦の影響や海外経済の不確実性の懸念などから、先行き不透明な状況が続きました。さらに、新型コロナウィルスの感染拡大により、世界各地で都市封鎖が行われるなど世界経済に深刻な影響を与えております。
衣料品業界におきましては、消費者の購買行動の変化が進むなかEコマース市場は拡大が続いておりますが、個人消費については節約志向が強く、不安定な天候要因や自然災害の発生、消費税率引き上げ後の反動などに加え、新型コロナウィルス対策による営業時間の短縮や一部店舗の臨時休業などにより、非常に厳しい状況となりました。
このような経営環境のなか、当社グル-プは事業の効率化と成長が期待される事業の強化に取り組んでまいりました。
衣料事業では、小売部門は成長を続けるEコマースや主力店舗での販売に注力し売上高の確保に努め、パターンオーダーの受注増加に向けた体制強化や店舗および物流部門の業務効率向上に取り組んでまいりました。卸売部門は取扱い素材の幅を広げて新規取引の拡大をはかり、製造部門は利益率の高い製品の受注拡大とともに製造効率の改善を進めてまいりました。
不動産賃貸事業では、小田原の商業施設「ダイナシティ」は前連結会計年度に一部リニューアルを実施して新たな店舗構成で運営しております。
以上の結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は23,596百万円(前期比10.5%減)、営業損失は750百万円(前期は営業損失124百万円)、経常損失は360百万円(前期は経常利益259百万円)、投資有価証券評価損などの特別損失804百万円を計上いたしました結果、親会社株主に帰属する当期純損失は1,457百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失690百万円)となりました。

中長期的な取り組み

新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、当社グル-プを取巻く市場環境は不透明な状況にありますが、中長期の視点で利益を生み出せる企業グループを目指してまいります。
中国工場は、経営体制の改革を進めており、2020年4月にニット部門の操業停止を決定いたしました。欧米の高級ブランド向けのOEMの製造・販売を拡大し、さらには日本・中国及び欧米向けの紳士スーツ、婦人ジャケット等の需要に応えられるよう縫製工場の対応力を高め、市場が求める製品を提供し続けられる製造体制を構築し、品質競争力・コスト競争力を高めてまいります。
Pontetorto S.p.A.は、ファッション性の高い婦人向け衣料用素材は市場のトレンド変化に合わせたコレクションの提案力・価格競争力の向上をはかり、スポーツ向け衣料用素材は、独自の技術を活かした機能性の向上に加え、リサイクル素材の活用や環境に配慮した各種素材開発により、新たな市場の開拓を推し進めてまいります。
アパレル小売部門では、主力ブランド「ニューヨーカー」は「ハウスタータン」をイメージの中心としたマーケティングを強化し、品質の向上や魅力ある商品企画に努め、ブランドの価値をさらに高めてまいります。また、多様化するお客様の志向への対応と新たな消費者への訴求のため、新ブランドの展開により商品構成を強化し、販売経路の拡充を進めてまいります。
Eコマース事業は、システムの刷新を進め、実店舗とオンラインストアのお客様情報の一元管理やAIの活用により自社サイトの利便性向上を図るなど、オンラインストアの拡充を進めております。EC専用ブランドやビジネスウェアのカジュアル化に対応した商品、ライセンス商品など取扱商品を拡大するとともに、引き続き情報コンテンツの充実や外部モールとの連携強化により受注件数の拡大に努めてまいります。
パターンオーダー事業は、グループ内に自社工場を保有することを活かし、メンズ・ウィメンズの「ニューヨーカー」に加えウィメンズの「アトラエル」の展開拡大や、新たに中国市場での展開に取り組み、ユニフォームの受注強化などで新規顧客を獲得し、着実な成長を目指してまいります。
不動産賃貸事業は、小田原の商業施設「ダイナシティ」は、前期に一部施設のリニューアルを行い新たなテナント構成で営業しており、地域社会のインフラとしてもご利用いただいております。引き続き地域密着・地域共生という原点を大切にしながら、地域を牽引するライフスタイル発信拠点を目指して施設全体の魅力を高めてまいります。
「国連持続可能な開発サミット」にて示された「持続可能な開発目標(SDGs)」につきましては、自社工場が導入している「コンプライアンス&サプライチェーン・トータル・マネージメント・システム」および、サプライヤーの皆様に理解と遵守適合同意をお願いしている「ダイドーサプライヤー行動規範」など、事業を通じて対応を進めております。当社グループは、お客様にご安心いただき、信頼を得られる品質であることを基準にものづくりを続け、長くご愛用いただける商品を提供できるよう努めてまいりました。今後ともSDGsと当社の環境保全・CSR推進活動との整合性を確認しながら、取り組みを推進してまいります。

ページの先頭へ